2022年版・猫との生活の必需品

【体験談】尿路疾患の症状とは?尿路結石の治療費総額はうまい棒何本分なのかを計算してみた

猫 尿路結石

こんにちは。愛猫家の諭吉です。

うちの猫ちゃんの最長老かつボスでありますくろくんですが、

くろくん

おれがボスだ

4年ほど前に「尿路結石」という病気を患っていることが発覚し、現在までずっと「食事療法」を行っています。

この頃くろくんは家に来てさほど時間が経っておらず、保険などに加入する前のことでした。

基本的に保険は、持病や過去に患った病気などと同じあるいは似た病気になった場合には、保険適用対象外となります。

このため、くろくんは今後この病気に関して何らかの症状を発症して病院に通ったとしても、全額自腹となります。

また、保険は入れる年齢の上限も定められているため、現在も保険に入ることができていません。

そんなくろくんの「尿路結石」に罹患した際の症状や、処置、その後の食事療法などに関してはまた詳しく別途記事を作成できたらと思っておりますが、

本日はそのくろくんが「尿路結石」に罹患してから現在まで、病院に通い治療してきた費用が一体どれくらいなのかというお話をしていきたいと思っています。

タイトル的にはふざけているように思えるかもしれませんが、あくまでこの病気に万が一罹患した場合、どれくらい総額としてかかるのかということをお知らせできればと思っています。

それに伴って、

そのような病気に愛猫がならないように予防してあげよう

いざというときのためにやはり保険に加入しておこう

命を預かる・生物を飼育するということはやはりそれなりの覚悟が必要だな

などと何かを見つめ直し、考え直すきっかけになればいいなと思い、このお話をすることに決めました。

くろくん

にゃんこが病気になってしまうというのは、当事者である我々にゃんこも辛いけど、その飼い主さんも精神的・金銭的ダメージを負うんだぜ。

いざという時の心づもりとして参考になればと思い、今日は俺の病気の話をするにゃ!

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そもそも尿路結石とはどんな症状・病気なの?

猫はそもそも尿路結石になりやすい生き物だそうです。

以前にもくろくんの便秘に関する記事を投稿した際にもお話ししましたが、猫ちゃんのご先祖はもともと砂漠出身なのだそうで、水を頻繁に飲むという習慣があまりないために濃度の濃いおしっこをすることあり、他の動物よりもなりやすいのでしょうね。

ちなみにコチラがくろくんの便秘の話です。気になる方はご覧くださいませ。

猫 便秘猫の便秘は何日目から?便秘解消!我が猫にビオフェルミンやオリーブオイルの効果を試してみた

また、尿路結石は年齢に関わらず発症してしまう病気です。日頃から注意してあげる必要があると思います。

尿路結石とは・・・

猫の腎臓から尿管、膀胱、尿道までを「尿路」と言うのですが、そこに結石ができた状態を「尿路結石」と称されます。結石のほとんどが膀胱で作られるようです。

結石は砂粒くらいの小さなものから数cmの固まりまで、様々です。その結石が膀胱や尿道を傷つけたり、尿道に詰まったりします。

このうちの、膀胱から尿道までが尿路の中でも下の方に位置するため、「下部尿路」と呼ばれます。「下部尿路疾患」とは、尿路結石を含めた膀胱炎や腫瘍など、下部尿路全般の病気を指すことになります。

尿路結石になると膀胱炎を引き起こしてしまい、さらに猫ちゃんが何日もおしっこがでない状態が続くと「尿毒症」という病気を発症してしまいます。

これは命に関わる場合がある病気ですので、以下に記載する兆候(おしっこが出ていない)などが見られた場合は、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。

膀胱炎に関してはコチラをご覧ください。

猫 膀胱炎 症状猫の尿が出にくいし赤い!尿の量も少量…膀胱炎かも!症状や治療法は

主に見られる兆候としては、

  • いつもと違う場所でオシッコをする
  • 頻繁に何度もトイレに行く
  • それなのにオシッコが出ない
  • 長時間トイレに滞在する
  • オシッコをしながら痛そうに鳴く
  • お腹や陰部をしきりになめる
  • 下腹部を触られるのを嫌がる
  • 血尿が出る

です。膀胱炎とほとんど同じような症状ですね。これらが見られた場合はすぐ病院に連れて行ってあげてください。

こうした兆候を引き起こす尿結石には、様々な種類があります。そして、その結石の種類によっても治療方法が変わってきます。

猫の尿路結石の治療法

軽度の場合は、結石を溶かす薬やミネラル分の少ない専用フードの療法食で治療します。

点滴で体に水分を入れ、尿の量を一時的に増やして流す治療もあります。

もしも、膀胱や腎臓に砂状ではなく大きな石がある場合は、外科手術で膀胱切開し、結石を直接除去することもあります。

また、結石が尿道に詰まってしまって排尿が出来なくなることを「尿道閉塞」というのですが、これが悪化すると膀胱が破裂してしまう可能性があるため、このように緊急を要する場合は、尿道口からカテーテルを挿入して、詰まりの原因となっている結石を、膀胱まで押し戻したり、尿道を洗浄して詰まっているものを流し出したりします。

症状の度合いによるだけでなく、結石の種類によっても治療法は変わります。

ストルバイトと尿酸塩という結石に関しては日頃の食事を療法食に切り替えることで治療が可能ですが、シュウ酸カルシウムとシリカは外科手術が必要となります。



くろくんの場合~症状~

猫 尿路結石

くろくんの場合は、おしっこが少量しかでないという症状から始まりました。

「おかしいなあ、いっつもこれくらいだったっけな・・・?」と思っていたら、その後も何度もおトイレにいっているものの、ほとんどおしっこが出ていませんでした。

その上、おしっこにいくと大きく鳴き声をあげるようになり、遂におしっこがでなくなり、体調の悪さからかその夜のご飯も食べなくなりました

明らかにおかしいので、次の日にすぐに病院に連れていくと、「泌尿器症候群(FUS)」とのことでした。

詳しくは説明されなかったのですが(ホントに未だに謎)要するにこの尿路結石ということです。尿路内に結晶が蓄積して尿が流れ出るのを妨げている状態だったようです。

そのため、すぐにこの閉塞を取り除いて、尿路内の結晶物質を押し流す必要があるとのことでした。

全身麻酔をして、カテーテルを尿道に通す処置をするとのことで、同意書に署名を求められ、署名したのち処置が行われました。

その後、点滴と投薬を行いながら1週間ほど入院することとなりました。

一応検査としては、尿検査と血液検査が行われました。尿を調べると結晶ができているかどうか確認できるそうです。

退院してから約10日ほど内服薬を服用し、食事療法が始まりました。

猫phコントロールゼロ」というご飯(療法食)を食べ始めました。あと、「ゼンラーゼUキャット」というサプリも飲むことになりました。

その後は約1か月に1回、問診とご飯とサプリを処方してもらうために通院することとなり、現在に至ります。

ズバリ!その金額は・・・!?

では、まず「泌尿器症候群(FUS)」と診断され、カテーテルを通されて入院したときの診療費は、約9万円です。

ざっくりと記しますと、

  点滴・注射:50000円

  尿検査・血液検査:7000円

  カテーテル処置:10000円

  内服薬:3000円

  サプリ:6000円

  ご飯:5000円

といった内訳です。その他に初診料などですね。

その後は内服薬やサプリ、ご飯(2㎏)をずっと処方されて現在まで続けているので・・・

治療のために今迄にかかった総額は・・・約うまい棒46000本分です!!!!(1本10円として計算しています)

尿路結石が出来たあとに、2度少しおしっこの出が悪くなった時があったのですが、その時の処置代(24000円、35000円と再診で8000円)と、それで服用しているご飯(療法食)のせいでかかった症状(便秘)に関する診察費も含めています。

くろくん

毎日1本ずつ食べたら、食べ終わるまでに1239年かかるぜ

1239年がどれくらいの年数かというと、779年から今年である2018年までの年月です(笑)

779年は古代に分類される奈良時代で、「794(鳴くよ)うぐいす平安京」の年よりもさらに20年近く前です(笑)

そう考えるとすごくないですか・・・(笑)

結石は一度罹患してしまうと、ずっとその療法食を食べ続けなければいけません。おやつも一切ダメです

金銭的にも飼い主としては痛いですが、猫ちゃん自身も痛い思いや、美味しいものを食べられないという状態になってしまい、可哀想ですよね。

猫ちゃんが出来る限り病気にならないように、飼い主としては予防できるものはきちんと防いであげることが大切だと痛感しています。

どうすれば、予防できるかはまた別の記事にて詳しくお話しいたしますね。

今回の記事を書くにあたって参考にさせて頂いた記事です。ありがとうございます!


参考
猫が尿路結石になる原因と治療法や予防法ねこちゃんホンポ


参考
猫の尿路結石症【獣医師が解説!】にゃんペディア


参考
猫の尿路結石症の症状と原因、治療は手術?予防法、体験談は?pepy



まとめ

  • 尿路結石は猫ちゃん(特にオス)がかかりやすい病気
  • その治療費はとても高額であること
  • 病気にならないように予防してあげられるものは予防してあげること
  • 保険に入ることで猫ちゃんに万全のケアができるようにしておく準備も大切

いかがでしたか?

猫ちゃんが病気にならないように気を付けるのも飼い主の役目ですが、猫ちゃんが病気になったときに然るべき処や治療を受けられるようにするのも大事な役目だと思います。

そのために日頃から貯金をしておいたり、保険加入を検討することが大切だと思います。

一度持病(かかったことがある病気)があると保険適用外になってしまうことが多いですし、シニアになると加入すらできなくなるので、早めに保険に入っておく方がいいと思います。

ロシアンちゃんは最近新しい保険にかえましたが、その時10社ほど資料請求をしてすべてを比較して今の保険に決めました。その比較結果もまた記事に出来たらと思っています。

少しでも参考になれば幸いです。

猫ちゃんも飼い主さんも健康に気を付けて毎日過ごしましょう~!

 

きょうも きみのにゃんこポイントが 1ポイント あがった!