こんにちは。諭吉です。
先日、うちのロシアンちゃんがみんなのお尻を嗅ぎ歩いているという記事を投稿致しました。
猫がお尻を臭うのはナゼ?お尻を嗅ぎ続けるのは体調悪化の兆候かも!
その時に、「猫は鼻と鼻を突き合わせることでも挨拶をするが、人間に対してもする子もいて、その際に愛猫の鼻が湿っているかどうかの健康確認もできる」的なお話をしたかな、と思います。
愛猫ちゃんの様子を見て頂ければわかるかと思いますが、猫ちゃんの鼻は湿っているのがデフォルトです。
いつもいつも湿っているというわけではありませんが・・・
「どうして湿っているの?」「湿っていると何が良いの?」「じゃあ乾燥するのはなぜ?」などと色々疑問が沸き上がってきたので、今日はその謎を解明しようと思います^^
しろくろ
なぜ湿ってるかって?実は僕だって知らないよ。猫だから湿っているんだ。
きっと諭吉が代わりに調べてくれると思うよ。
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どうして猫の鼻は湿っているの?
つやつやと輝く猫の鼻。
綺麗だなと思ってつんと触ってみると、ひんやり冷たい・・・
ああ、そういうところも可愛くて魅力的だなあ、と思ってしまう諭吉なのですが、猫ちゃんの鼻がこうして湿っているのはちゃんと理由があるんだそうですよ。
それは、簡単にいうと、「すぐれた嗅覚をもつため」です。
わんちゃんは、警察犬がいたりと嗅覚のいいイメージがありますが、実は猫ちゃんも嗅覚がいいんですよ。
人間に比べると数万~数十万倍の感度なのだそうです!!!すごすぎ・・・
じゃあ人間のクサイ足なんて差し出したら、鼻つぶれちゃいますよね!!!(´;ω;`) (みんなに靴下をにおわせないように言っておかないと・・・(笑))
でもなぜ、湿っているのと優れた嗅覚が関係あるのでしょうか?
猫ちゃんの鼻は、凸凹している上、嗅覚受容体というものが非常に多いために(約6500万個、人間の5倍以上あるそうな!)嗅覚が良いのだそうですが、その鼻が、湿っていると余計に良いのだそうです。
それは、ニオイの「分子」というものは乾燥しているものよりも、湿っているものにくっつきやすいからです。
「分子」というのは目に見えない細かい粒のようなものだと考えてもらっていいと思います。それがたくさん集まれば集まるほど、ニオイを感じやすくなるのです。
ちなみに鼻ピンポイントだけではなく、鼻の下から口に繋がっている部分(上唇溝といいます)も湿らせることで、より一層ニオイをキャッチしやすくしているのだそうですよ。
猫の鼻がぬれている仕組みって?
猫の鼻は、ニオイの分子を集めやすくするために湿らせているとのことでしたが、その湿りの原因はなんなんでしょう。
猫の鼻の内部の鼻腺や涙腺にある「腺細胞」という細胞から分泌される液体によって湿らせているのです。
この液体を鼻の中だけではなく外側まで分泌させて濡らすことで、人間では感じないようなわずかなニオイもキャッチしているのですね~^^
猫がニオイを感じようとするのはナゼ?
でもなぜ、そんなに鼻を湿らせてまでニオイを感じる必要があるのでしょうか。
猫は鼻からのニオイによって、敵や味方がいるかどうか、獲物はいるか、食べ物の状態はどうかなどの様々な情報を判断しているからです。
敵から身を守るために、ニオイで敵がいるかどうか、どのくらいの距離にいるのかを感じ取ることができます。
また、猫ちゃんは人間ほど味覚細胞が発達していないため、味をニオイから感じているのです!
確かに必ず猫ちゃんはご飯をにおってから食べていますもんね。よりニオイの強い缶詰を好んで食べたりしますし・・・!
美味しいご飯を探すにもニオイが大切ですが、それだけではなく、これを食べても安全か、腐っていないかなどを判断する上でも猫ちゃんにとってはニオイは欠かせないものなのです!
ニオイを臭う以外にも猫の鼻は役立っている!
猫ちゃんにとって生きていく上でニオイが必要⇒ニオイをより感じるために鼻を湿らせている
という構図はよくわかりました。
しかし、猫ちゃんの鼻は、ニオイを感じるためだけにあるのではありません!
他にも重要な事を感じるために機能しているんですよ。
湿った鼻は風向きを感知することもできます。
なので、ニオイがすることだけではなく、ニオイの方向もわかるようになります。
また、猫ちゃんは鼻で温度がわかるんだそうです!
確かに猫ちゃんって、人間よりもあったかいところや涼しいところを見つけるのが上手ですよね。それも鼻で感知していたということみたいです!
なんと猫ちゃんの鼻は、わずか0.5℃の温度差をも感じることが出来るのだとか!
猫ちゃんは、人間のように肌では暑さや寒さを感じることは難しいようで、鼻によって察知しているそうですよ。
しかも、ここでも湿った鼻が大活躍するそうです!
濡れている方が温度差を感じやすいらしいんですって。また、先ほど紹介した風の方向を知るときも、濡れている方が敏感に感じ取ることができるんだそうです。
それに留まらず、鼻が濡れていると、ウイルスや細菌などものブロックしてくれる役割も果たすんです!
確かに人間も乾燥すると風邪をひきやすいとか、マスクで湿らせた方が菌に侵されにくいという話も聞いたことがありますもんね!
色々と考えられて猫の鼻も働いているんですね!生き物ってフシギ~神秘ですね!!!
鼻が湿るとニオイを感じやすくなるということを活かしてみよう!
猫ちゃんは鼻が湿った方がにおいを感じ取りやすいということだったので、その習性を生活の中に取り入れてみましょう!
たとえば、猫ちゃんがご飯をあまり食べない、イマイチ食いつきが良くない時・・・
食べ物を少しだけ温めてあげましょう。
そうすると、温めることで湯気が出て鼻が湿りやすくなり、食べ物を温めることでニオイの分子がより多く出るようになるため、猫ちゃんがそのニオイを鼻でキャッチしやすくなって、ご飯に興味を持ちやすくなります。
その結果、ご飯の食い付きが良くなるかもしれませんよ!
どうしてもご飯を食べてくれないときや、ニオイに気付いてくれないときにはこれを応用するといいかもしれません!(ただ嫌いなニオイのものだとより一層寄り付かなくなるかもしれませんが・・・(;^_^A )
だけど鼻はいつでも湿っているわけではない
猫ちゃんの鼻が湿っているとたくさんのメリットがあるということがわかりました。
ただ、いつも鼻が濡れているわけではないようです。
確かに、ロシアンちゃんも朝とかはあまり濡れていない気がします。ご飯を食べた後などは湿っていますが・・・(これは鼻をなめているから?それとも分泌液のせい・・・?)
猫ちゃんの鼻は、寝ている時や寝起きの時は乾燥しているのが正常なんだそうです。分泌液が寝ている最中にはあまり分泌されないからです。
ただ、それ以外の時でも鼻が乾いているという状態もあり得ます。
その場合は、水分不足だったり、思わぬ体調不良だったりする可能性もあるので要注意です。
鼻が乾きがちなときは、水飲み場を増やすなどして、積極的に水を摂取できるような環境を整えてあげてください。
もしも愛猫ちゃんの鼻がずっと乾いていたり、ひび割れてしまっていたりする場合は、早い段階で獣医さんに見て頂いたほうがいいと思います。
鼻が乾燥する原因、乾燥している場合に罹患している可能性がある病気、対処法などはコチラにまとめましたので、よろしければご覧ください。
【要チェック】猫の鼻が乾燥すると病気?乾燥する原因と対策法をご紹介
逆に鼻が湿りすぎなのも問題!?
猫ちゃんの鼻が濡れているのは、様々なメリットがあるということがよくわかりましたが、逆に湿りすぎているのはよくないそうです。
普段よりも湿っている感じがする、常に鼻がテカテカ濡れているという場合は、分泌液ではなく鼻水の可能性があり、風邪や鼻炎を起こしているかもしれません。
そういう場合は、獣医さんに相談してみるのが良いと思います。
実はうちのくろくんは、保護した時からひどい猫風邪に冒されていました。またその治療や経過に関しても記事にできたら、と思っています。
猫の鼻が寝ている時や寝起き以外は湿っている・・・〇(正常)
常に乾いている・・・異変が見られたら獣医さんに相談した方がよい
常に濡れている・・・鼻水の場合もあるので、獣医さんに相談したほうが良い
以上より、猫ちゃんの鼻も健康のバロメーターの1つとなり得るので、日頃から観察してあげるのが良いと思います。
(参考文献:「ペット生活」さん、「Catchu」さん、「ペッター」さん)
まとめ
- 猫ちゃんの鼻が湿っているのはニオイを感じやすくするため
- 猫ちゃんの鼻はニオイ以外にも色々と感じることができる優れもの!
- もしも異常に乾燥していたり湿っていたりしたら、病院へ
いかがでしたでしょうか。
猫ちゃんの鼻はいろいろと大切なことを感じ取るための重要な器官だということがよくわかりました^^
観察することで、健康を推し量る指標にもなり得るとのことだったので、これからちょくちょくにゃんずのお鼻を観察してみようと思います☆
きょうも きみのにゃんこポイントが 1ポイント あがった!