こんにちは。ゆきちです。
今日は猫のアロマオイル事情についてです。
ゆきちは好い香りのものが大好きで、ボディケア商品やシャンプー、フレグランスなどいい香りのものを使ったり集めたりしています。
そのため、「アロマ」も大好きでした。
「でした」となぜ過去形かというと、それが今日のお話に繋がってきます。
人間にとってはアロマオイル(精油)ってストレス軽減とかリフレッシュとか、心身によい影響を与えるものでもあるのですが、実は猫にとっては逆に危険なものかもしれないのです・・・
ゆきち
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アロマオイル(精油)とは
アロマオイルとは、大きくわけると、アロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)があるのですが、どちらも植物の香り成分を抽出した、天然由来の香り成分です。
ただ、精油は、植物の花や葉、果皮、根などを蒸したり、皮を搾ったりして抽出した100%天然由来のものに対し、アロマオイルは、合成の香が混ざっていたり、100%化学香料のものを指します。(「AEAJ」より)
よって、それぞれお値段や使用用途もそれぞれ異なります。
精油はいろんな香りがあって、ベルガモット、ローズ、ラベンダーなど抽出している植物ごとに様々ですので、得たい効能や好きな香りで選ぶことも可能です。
人間へのアロマオイル(精油)の効能
人間にとっては、このアロマオイル(精油)はとてもとてもいい影響を与えてくれるんです。
ゆきち
- 神経に働きかけて心と身体をリラックスさせてくれる
- 消化促進やホルモン調節
- 体の機能を健康に保ってくれる
- 免疫力やウイルスへの耐性を高めて病気にかかりにくくしてくれる
- 虫よけや細菌の増殖を抑えてくれる
アロマオイルは体につけることは避けたほうがいいですが(100%天然成分ではないため)精油はお風呂にいれたり、体に塗ったり、マッサージしたりして皮膚から摂取することでも効果を得られます。
私も以前はアロマディフューザーで(生活の木のやつ)部屋中をいい香りにしてから眠るのも好きでしたし、お風呂上りに保湿目的やリンパマッサージのために体にアロマを塗ったりもしていました。
特にベルガモットやマンダリンオレンジがお気に入りで、24時間半の勤務を終えて、帰って来てからアロマを焚いて寝るのが至福のときでした・・・
猫にアロマオイル(精油)は危険なのか?
こんなに人間にとっては良い効能ばかりのアロマテラピーなのですが、猫ちゃんにとっては効果がないどころか悪影響を及ぼすという説があるのです。
どうして、またどういった悪影響を及ぼすのでしょうか?
そもそも猫ちゃんは人間の体と仕組みが異なっているからです。
肝臓は重要な働きをしている臓器ですが、その働きの1つに「解毒」があります。
体にとって有害な物質を肝臓で解毒し、無害な物質に変化させるのです。
ただ、猫ちゃんには人間とは異なり、解毒の働きをする「グルクロン酸抱合」がありません。
これは、薬物を肝臓のグルクロン酸と結合させて水溶性の物質に変え、物質を動かしたり排泄したりするのを容易にする働きのことですが、猫はこの働きに必要な酵素が欠如しています。
そのため、猫ちゃんはここで解毒することができる精油の成分を解毒できないため、体に蓄積され悪影響を与えてしまうのでは?と考えられているのです。
ゆきち
猫ちゃんは人間や犬とは違って完全肉食動物です。(今は米やトウモロコシを原材料に含むフードもたくさんありますが、基本的に猫は肉食です)
よって、猫ちゃんが生きていくためには、人間のように野菜や穀物だけでは生きていけないのです。逆を言うと肉以外は食べません。
そのため、徐々に肉食生活に合った肝機能だけが残り、猫にとって不必要なグルクロン酸抱合は退化していったのだと考えられているようです。
また、精油というのは、植物の成分を何倍にも濃縮されたものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン※も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
「AEAJ」より
ただでさえ、猫にとって有毒な植物があるのに、それが更に濃縮されたとなるとそれはそれは・・・危険だということがおわかりいただけるかと思います。
また、猫の皮膚が人間より薄いことからも精油の影響を受けやすいとされています。
猫ちゃんの表皮は人間の半分以下なのだそうですよ。
よってほんの少しの成分でも、猫ちゃんは体内に吸収してしまいやすいのだそうです。
他にも、難しい単語が並びますが、
- モノテルペン炭化水素類に過剰反応する
- フェノール類・ケトン類・ピネン・リモネンに敏感
という猫の性質からしても、精油は猫にとって良くないようです。
モノテルペン炭化水素類とは、かんきつ類に含まれるようで、「レモン・オレンジ・グレープフルーツ・ベルガモット」などが特に危ないようです。
うわ・・・もろわたしが好きなやつ・・・(笑)
でも確かに、猫って柑橘系のにおいが嫌いといいますよね。うちの猫もみかんの皮などを嗅がせると(マネしないでね)嫌そうな顔をして逃げます。野良猫の忌避剤としても使用されていますよね。
それって猫の本能的に危険を察知して、嫌がっていたのかもしれませんね。
フェノール類は「オレガノ、クローブ、シナモン、タイム、バジル」など、(猫の肝機能との相性が悪いそうです)
ケトン類は「セージ、スペアミント、ペパーミント、ローズマリー」などに含まれています。(人間でも内服、長期または高濃度で使いすぎると神経毒のような症状を起こす場合があるそうです)
ピネンは「マツ、ヒノキ、スギなど多くの針葉樹やユーカリ、パイン」などにも、
リモネンはモノテルペン同様「グレープフルーツやレモンなどの柑橘類の皮の細胞の間」に含まれています。
中でも、ティートゥリーという精油は特に危険だとされ、中毒症状を引き起こす可能性が高いといわれているそうです。
ラベンダーの香りもあまりよくないと聞いたことがあります。
アロマを使用した際に猫に現れると確認されている悪影響
一般的にアロマを使用した際に猫ちゃんに見られるとされている症状を調べてみました。
- 死亡した
- 肝臓の数値が高い
- 嘔吐、めまい
- 失禁
- 元気がない、運動失調
- 筋肉の震え
- 抑うつ状態
- 異常行動
- 食欲の減退
- 口腔粘膜の炎症、よだれ
- 下痢
- 低体温
- 涙流、まぶしがる、角膜潰瘍
- 発疹、赤み、かゆみ、腫れ、炎症 など
そもそも猫に対して精油が有害なのではないかと疑われ始めたのはつい最近で、1990年代の初頭だったそうです。
ティートゥリーを配合したシャンプーやノミ防止の商品を使用した猫ちゃんが、使用後に具合が悪くなるケースがよく見られたことから、経皮吸収されたティートゥリーが原因なのでは?と疑問視され始めたのです。
ティートゥリーを皮膚に使用してから2〜8時間の間に上記で挙げたような中毒症状が起こるとされています。
ただ、皮膚を適切に洗浄したり、点滴や下剤の投与などを病院にて獣医師さんに早期に処置をしてらえれば、通常は2〜3日で回復するそうです。
こうした事例報告から、大学の研究者の間で研究がなされるようになりました。
方法や研究結果も載せておきますが、興味のある方だけ下のプルダウンの「+」を押してご覧ください^^
結構面白いので、詳しく知りたい方は必見です。 「Tea-treeの森」さんより
1998年にコーネル大学の研究者による実験。
ノミが大量に寄生している3匹のアンゴラ猫の毛を剃った上で皮膚にティートゥリーが高濃度で配合された市販のノミ除け商品を使用した。
結果、約5時間後に3匹全てに中毒症状が現れ始め、猫(A)は低体温、運動失調、起立不能。
猫(B)は脱水症状に陥り昏睡状態。
猫(C)は神経過敏、震えの症状が出ましたが運動失調はわずかに見られただけと、個体によって症状の強さにはかなり開きあり。
3匹の尿からはいずれもティートゥリーが体内に取り込まれたことを示す成分が検出された。
その後3匹には皮膚洗浄がなされ、治療が施されましたが、AとCの猫は治療後2日後に完全に回復しましたが、最も症状の重かったBの猫は一時回復したものの、残念ながら3日目に亡くなった。(可哀想・・・)
ノミの感染が酷かったため皮膚に傷口があった、毛を剃って実験を行ったためティートゥリーの吸収速度が非常に早かったこと、更には使用した商品が高濃度のものであったことが重なって中毒が重いものになったと考えられた。
そもそも、ティートゥリーは抗菌・消臭効果が優れているし、ノミダニなどに対して効果があるので、よく家畜やペット用のシャンプーやノミ・ダニ防止の商品に良く配合されていたようでした。
研究の結果、1998年には少なくともティートゥリーに関しては猫への有毒性は明確になっていましたが、この認識はなかなか広まらなかったそうです。
確かに自然由来のものだと、オーガニックという言葉もありますが、体によさそうですものね。
現在でもノミ・ダニ対策として、ティートゥリーを使用する方法がネットなどでも見られるようですが、やはり猫ちゃんに直接使用するのは避けたほうが無難かもしれません。
ゆきち
ティートゥリー以外のアロマに関しても、引き続き注意が必要です。
ティトゥリーに限定した場合、症例や実験結果はすぐに見つかりましたが、アロマオイル全体が猫にとって有毒であるということについて、はっきりした症例の具体的な紹介(猫の年齢、地域、症状など)や数字に基づくデータの開示は調べきれませんでした。
ただし、アロマに用いる精油が猫にとって危険であるというのは国内外の記事に散見できることから、ごく一部の人間が流布した風説ということでもなさそうです。
結論としまして、「現時点では、すべてのアロマオイルに毒性がある。」という断定はできていません。しかしながら、少なくとも犬猫に安全性が確認されているものを使用された方が安心です。無理に証明されていないものを使って犬や猫に中毒を起こさないように気をつけて下さいね。
猫に現れるアロマオイル(精油)の悪影響・うちの猫(くろくん)の場合
と、アロマオイルが猫にとって危険な可能性があるということがわかりました。
が・・・それは本当なのでしょうか?嘘でしょうか?
わたしもアロマは大好きですが、実家もアロマやお香などが大好きです。
私が実家にいた頃は、朝起きてから、アロマを焚くのが習慣化していました。
私が実家を出てから、くろくんが家に来てからも、猫にとってアロマが有害だということを知らなかった母はアロマを焚くこともあったようです。
ある日、テレビか何かで猫にとってアロマがよくないということを聞いてはじめて知ったらしく、私に電話をしてきて、「猫ってアロマあかんねんて!」と。
私は前述の通り、アロマ大好きでしたが、ルーンちゃんを飼ってしばらくしてから、「アロマが猫には良くないらしい」とネットで調べものをしているときにたまたま目にし、それから一切アロマを焚くのをやめていましたが、実家はそれを知らずにいたようです。
すぐにそれからアロマは実家でも禁止となったのですが、それまでの間にくろくんやまりもちゃんには特に中毒症状のような主だった症状はまったく見られませんでした。
しかし、母が「以前、くろくんが血液検査をした際に、肝臓の数値が高いことがあった。それがもしかしたらアロマのせいだったのかもしれない」と言っていたのです。
実際、アロマをやめてから血液検査をした際は、肝臓の数値は元の正常値に戻っていたそうです。
ゆきち
追記:
ちなみに、うちのルーンちゃんが来た当初は、実は私もまだ無知で精油をアロマディフューザーで毎晩焚いていました。(生活の木のもの)
その1か月後くらいに良くないということを知って、使用をやめたので特にルーンちゃんには何も影響が出ていないと思っていました。
しかし、ルーンちゃんが来て2週間後、避妊手術を受けたのですが、その時の液検査で「肝臓の数値が高くなっている」と言われたことを思い出しました・・・!
そうすると・・・くろくんの経験はまぐれじゃないのかもしれません・・・
やはり、我が家の経験以外でも、実際に同じような結果が報告されているようです・・・!確証にかわりつつあります。
アロマテラピーに使われる精油を舐めた猫が死亡した例や、毎日アロマを炊いた部屋で一緒に住んでいた猫が血液検査で肝臓の値が著しく高かった例が報告されています。
どうしてもアロマオイルを使用したい!猫に安全・大丈夫なアロマや使用法はないの?
上記から、猫ちゃんの健康を守るためには、必ず
- 猫の皮膚には絶対エッセンシャルオイル(精油)を使用しない
- 絶対に猫にエッセンシャルオイル(精油)を舐めさせない
の2点は守る必要があるかと思います。
また、特に有毒とされる成分が含まれている精油は絶対使わないことが大切です。
では、こんな疑問が浮かぶこともあるでしょう。
「じゃあ有毒な成分を含まないエッセンシャルオイルなら使用していいの?」
「猫に直接エッセンシャルオイルを使わず、アロマディフューザーなどで焚く分にはいいんじゃない?」
私もアロマが大好きなので、使えるのであれば、使いたいのは山々です。
様々な情報がありましたが、実際のところ、どの精油がどのくらい危険なのか、ということはまだはっきりとは判っていないようです。
精油と一口にいっても、たくさんの種類がありますし、同じ植物の精油だったとしても、その原料の植物が育った気候条件などの環境の違いによっても内容成分が大きく異なることがあり、猫ちゃんへの影響力も様々だと考えられるからです。
また、アロマの使用方法ですが、アロマ(エッセンシャルオイル)を焚いたせいで猫が中毒症状を起こしたとする信頼できる報告例は現在のところないという文献を目にしました。
これまで、お部屋にアロマ(エッセンシャルオイル)を炊いたことが原因で、猫が中毒症状を起こしたとする信頼できる報告例はないようです。少なくとも上で示した経皮吸収による急性中毒のようなことが芳香浴で起こることはないようです。
ただ、そうはいっても長期的に使用していると影響が出る可能性を懸念する獣医師もいるそうです。
エッセンシャルオイル(精油)の成分は代謝・排出されずに猫の体内に蓄積されていく可能性があると考えるからだそうです。
実際うちのくろくんもそれが原因だったかはわからないにせよ、アロマを焚いていた時期は確かに肝臓の数値が高かったわけですしね。(やめたら数値は正常に戻りましたが)
アロマディフューザーの場合、直接猫ちゃんの肌に使用したりする場合に比べれば、確かに体内に取りこまれる量は微量かもしれませんが、少なくとも肺などの呼吸器から体内に取り込まれます。
本当に長期間に渡って少しずつ蓄積していくのであれば、アロマディフューザーも良くないという結論に至りますね。
但し、野生の猫種も存在しており、彼らは森の植物から揮発するエッセンシャルオイル(精油)成分を日々森で過ごしている間中ずっと吸い込んで暮らしているはずですから、彼らが本当に健康に生きながらえているのであれば、蓄積するという論は立証されないかもしれません。
ゆきち
あくまでも、現時点では真相は不明ですし、売られている精油は自然界の空気中を浮遊している成分よりも、各段に濃縮されたものですので、この見方を過信しすぎるのもいささか危険かなとは思います。
ちなみに、アロマテラピーをされている方のブログで紹介されていたのですが、人間の場合は、100㎡の部屋で、先ほど猫にとっては外のあると紹介した「モノテルペン炭化水素類」を20~800滴拡散させると、およそ2時間で70%をも血中に取り込んでしまうそうです。
アロマテラピーを勉強すると必ず登場する ロバート・ティスランドさんの研究によると、 100㎡(2m×5m×10m)の部屋で d-リモネン(モノテルペン炭化水素類)という成分を 20滴~800滴拡散させたところ 被験者は、2時間で70%、d-リモネンを血中に取り込んだそうです。
なので、やっぱり濃縮されているアロマ(精油)は威力が強いということですね。
猫はそもそも嗅覚が人間の何倍も鋭いですから、体に害があるない関わらず、においが強いとストレスが溜まってしまってよくない部分もあると思います。
情報によっては、どうしてもアロマが欠かせない場合は、
- 猫がアロマに誤って触れないよう厳重に管理する
- 水と一緒に入れて、ミスト化する加湿タイプのアロマディフューザーを使う
- アロマの頻度を減らす
- 猫がいる部屋では炊かない
- よく換気をするなど、精油が猫に触れる機会を減らす
以上を順守するよう促しているものもありました。
また、「定期的に健康診断を受け、その際には家でアロマを炊くことがあることを獣医さんに相談し、肝臓に負担がかかっていないかチェックするとより良い」ともありました。
確かにそうすべきですね。
それで何らかの悪い影響が特に見つかられなければ、問題ありませんからね。
他には、「フローラルウォーター」というものを使用するのがいいのでは、と提唱している方もいらっしゃいました。(「ねこあんない」さんより)
↓こういうものです↓
これは、別名ハイドロゾールとも呼ばれ、エッセンシャルオイルを抽出する時に得られる蒸留水で、化粧水や入浴剤にも使われているんだそうです。これをもとに自作の化粧水を作られる方もいるそうです。
その成分はほぼ水ですが、微量の水溶性の芳香成分や生産時に蒸留水と分離しきれなかったエッセンシャルオイル(精油)が少し残っている場合もありますが、ほんの僅かで無視してよい含有量と言っている方もいます。
ハイドロゾールはエッセンシャルオイル(精油)を生産する際に得られる副産物です。その成分のほとんどは単なる水(蒸留水)です。水以外には微量の水溶性の芳香成分が含まれています。生産時に蒸留水と分離しきれなかったエッセンシャルオイル(精油)が微量残っている場合もありますが、ほんの僅かで無視してよい含有量です。
これを、
- 水で薄めて空間に放出する、加湿タイプのディフューザーで使用し、かつ、猫ちゃんのいない空間で楽しみ、換気をしっかりとする。
- まずは少量から試し、猫ちゃんの体調変化がないか注意して観察する。
- 定期的に病院で血液検査を受け、肝臓の数値などに注意しておく。
という点に気を付けて使えば、危険性少なく香りを楽しめるのではないか、ということでした。
加湿タイプのアロマディフューザーとは、下記のディフューザーのようにフローラルウォーターのみを入れてミスト化して拡散するタイプのものです。
ただし、ハイドロゾールに他の成分を添加して化粧品として販売している商品もあるそうで、それらであっても「ハイドロゾール」や「芳香蒸留水」「フローラルウォーター」「ハーブウォーター」といった名前で売られていることがあるそうなので、成分表などもチェックしたりと注意が必要です。
実際、「フローラルウォーター」という名称で売られていても、成分表を見たら色々なものが含まれているケースが多いようです。
ネット上で販売されているアロマウォーターには成分そのものが確認できない商品もありますが、確認できた商品に記載されていた物には「水、オクトキシノール10、香料、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン」以上の成分から構成されていることが多かったです。
その中でも、フロリハナというところのフローラルウォーターがおすすめと紹介している方もいました。(先ほど紹介したディフューザーと同じようです)
あくまで自己責任で、とのことでしたが・・・
フロリハナ(FLORIHANA)さんが取り扱っているフローラルウォーター(芳香蒸留水)は厳しい国際基準で認められたオーガニック商品です。EU、フランス農林水産省、アメリカ農務省それぞれのオーガニック認証、有機食品のJAS規格、オーガニック化粧品の認証など7つもの国際的なオーガニック商品、有機農法に関わる認証を得ています。
国際基準のオーガニック農法、低い温度を保って蒸留する「フラッシュデタント」という独自の蒸留法、厳格な品質管理という技術の高さの一方でどこか親しみが感じられます。
私はハイドロゾルについて随分調べましたが、品質表示のレベルが他のメーカーとは全然レベルが違うと感じました。保存料などの添加物が一切入っていないという基準もなかなかクリアできない商品が多い中、それだけではなく、動物実験を行っていないことや分析データなどの詳細な情報開示等々、物づくりに携わる責任と信念を全うされている本物だな、と勉強になりました。
ここまでの結論としては、まだ何の精油が危険だとか安全だとか、はたまたこの使用法なら大丈夫、といった点がはっきりと実証・解明されたわけではありません。
安全で使っても大丈夫、と言う人もいれば、やはり多少は成分が含まれているのだから気を付けたほうがいいという人もいます。
しかし、有害とされる可能性が残されている現状では、使用しないべき(使用しないのが無難)ということでしょうか。
「このオイルは大丈夫らしい!」
「直接ではなく空間に香らせてるだけだから、薄まってるでしょ!」
などと信じたくなったり、そういう情報を見ることもあるかもしれませんが、
しっかりとした根拠が示されていない以上、もしかしたら本当に有害じゃないかもしれないけど、それが明らかになるまでは過信して使用するのは控えたほうが猫ちゃんのためにはなるのかなあ、とゆきち個人的には思っています。
獣医師の田邉和子さんが監修しているという記事でも、100%安全とはとらえられないとされていました。
猫にアロマセラピーを利用したい場合は、安全性の高い”良質 “のハイドロゾルの使用が推奨されています。但し、ハイドロゾルにも将来的に未知の成分が検出される可能性がありますので、使用は必要最小限にすることをお勧めします。
近年では、精油採取の副産物として得られた時代のハイドロゾルとは、香りも成分もずいぶんと異なる製品が出回るようになっております。
また、蒸留水にエタノールを添加し、精油で香りづけしたフローラルウォータも数多く出回っておりますので、単に、フローラルウォータが猫に安全という訳ではありません。
ハイドロゾルの成分分析データも、現在では限られたものしか入手できませんので、100%安全なものとして捉えることはできない状況です。
The Lavender Cat掲載のDr. Khan のインタビューを読むと、 精油はもちろんのこと、ハイドロゾルの使用に関しても肯定的ではない印象を受けます。
既に猫ちゃんを飼っていて、アロマがどうしてもやめられない!という方は、上記で紹介したような形でアロマと猫ちゃんの共存を考える道もあるかもしれませんが、
そもそも今猫ちゃんを飼っていなくて、いずれ飼いたいなあ、くらいに思っているアロマ好きの方で、アロマをやめるのが嫌だ!という場合は、安全が確実に立証されるまでは猫ちゃんを飼うのはやめておいた方がいいかもしれませんね。
ゆきち
その点も考慮しつつ、猫ちゃんを本当に迎えて大丈夫か検討してみてくださいね。
思わぬところに落とし穴が!要注意!
じゃあさ、「猫ちゃんに、精油を使った商品を使わなきゃいいんでしょ?アロマもたかなければ安全なのよね?」
そう思われた方も多いと思います。
でも、ちょっとしたところに思わぬ落とし穴があります。
我々人間が使うものも、気を付ける必要があります。
ゆきちも以前はお風呂上がりのリンパマッサージにエッセンシャルオイルを使用していたのですが、なぜやめたかというと、「それを寝ている間などにペロペロと猫ちゃんがなめてしまう可能性があるから」です。
そうなれば、いくら猫ちゃんに直接使ってなかろうが、アロマを焚いてなかろうが、水の泡です。
直接アロマや精油を経口摂取させることは、一番避けなければなりません。
あと、香水にも気を付けたほうがいいです。
私が大好きな香水も精油が使われていることを後から知ったのですが、それもルーンちゃんの前では使わない、必ずなめないように注意する、ということを徹底しています。
猫ちゃんは飼い主さんから飼い主以外の変なニオイがすると、なめとってあげようとする習性(?)があるようですから、要注意です!!!
それに関しては以前記事にしましたので、気になる方はご覧くださいませ。
気になる方はこちらを
【衝撃の事実】猫が他の猫や飼い主の手や顔を舐める可愛い理由と残念な理由
もし、エッセンシャルオイルを含むオイルやハンドクリーム、ボディクリームを使用していたら、猫ちゃんが口からそれらの成分を摂取してしまうことになりますよね。
もし猫ちゃんが自発的になめなかったとしても、そのハンドクリームを使用した手で猫ちゃんをなで、猫ちゃんが毛づくろいをしてその部分をなめたら・・・結局同じです。
ですので、猫ちゃんに使用するものだけではなく、飼い主さんが使用するものにも気をつけてあげてください。
化粧品とか、化粧水なんかも日常で何気なく使うので、要注意ですね!
ゆきちはシャンプーですら、エッセンシャルオイルを配合している、そういう香りがする、といったものは使用しないように徹底しています。
ここまでする必要はさすがにないとは思いますが、ルーンちゃんは髪を臭ったり、ひどい時は口にいれようとしたりするからです。心配性なので・・・(笑)
あとは、ハッカ油も猫にとっては危険です。(ペパーミントから抽出した「精油」で作られているため)
これは、虫よけスプレーなどでも使われている可能性がありますので、成分表を見てみて、気を付けてくださいね。
■注意■
ハッカ水はペットにも安心。は嘘です。
特に猫に精油は厳禁です。中毒を引き起こし、腎・肝機能に異常を引き起こします。ハッカ水に使用されるハッカ油は精油です。安全ではありません。アロマオイルも駄目です。
精油も種類が様々なので使用の前に飼育しているペットに害がないか確認を!— いろは (@kibikodama) June 10, 2016
猫ちゃんが使うものにも注意してあげて
人間が徹底してアロマと遠ざかっていても、思わぬ落とし穴があります。
なんと、猫ちゃん用のシャンプーや、イヤークリーナー、ノミよけ首輪にも、除菌や消臭効果を得るためにエッセンシャルオイルの成分が添加されている場合があるそうです・・・!
ですので、購入する際は成分表を確認し、精油等が使われていないものを選ぶように留意しましょう。
まとめ
- 猫ちゃんにとってはアロマは有害とされている
- まだすべてが解明されたわけではないので不確実
- とはいえ、現状では少なからず危険性が危惧されているわけなので、使用しない方が無難
- アメリカの実験結果から、特に猫が精油をなめたり皮膚に直接つけるのは、特に避けるべき
- 精油を猫ちゃんの手の届かないように
- 精油を含む商品は猫ちゃんにも飼い主さんも使用しない
- どうしても使用したい場合は、フローラルウォーターにしたり、前述の通りアロマの使い方に十分留意したりする必要あり
いかがでしたか?
まだはっきりとした研究結果が出ていない部分もあるため、はっきりとは断言できないのが実情かとは思いますが、ゆきち的には、少しでも有害な可能性があるとするならば、愛する我が子を守るためと思って、アロマ好きな方はアロマを封印するのが得策かもしれない、ということはお伝えしておきたいです。
だって、その猫が病気になってしまった時、もしかしたら「アロマ」のせいだったのかもしれない、と思うと、一生後悔することになります。
猫は人間の言葉を話せません。苦しくても、どこがどう苦しいのか、何が嫌なのかを言えません。
なので、人間が察してあげて、可能な限りそういう危険を取り除き避けてあげる必要があります。
そのため、少しでも不安なことや、不確実なことは、避けてあげる方が猫の為にも飼い主さんのためにもなると思います。
また、今回は人間がアロマを使用したいという場合を想定してお話しましたが、なんと猫自体にそのアロマテラピーの施術をしてほしいと考えていたり実際にお願いされる方もいらっしゃるようですが、それだけはやめておいた方がいいと思います。
実際、アロマテラピー施術者の方も、猫が経口摂取したり皮膚から吸収されたりしてしまうので、避けたほうがよいと提言されていました。
ネコに向けてアロマテラピーを行なうのはやめるべき ということは言えると思います。
アニマルアロマテラピーに関心がある飼い主さんから、愛猫のストレス軽減や、皮膚病に対してアロマテラピーを試してみたいと相談されることがあります。(中略)専門家ではない方が猫のアロマテラピーを実践するのは非常に危険です。
こういうことを検討されている方も、気を付けてくださいね!
猫にとっては飼い主の香りが一番大好き。
飼い主さんもアロマは別の機会に楽しんで、家では猫ちゃんのとってもいい香りで癒されてください。(うちのるんちゃんはおひさまの香りがします♪)
ゆきち
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