猫ちゃんに歯磨きしていますか?
猫にとってのデンタルケアは非常に大切ですが、なかなか歯磨きを上手くさせてもらえない、という方もいらっしゃるかと思います。
これまでも、歯磨きが苦手な子でもうまく歯磨きできる方法や、グッズを紹介しました。
◆歯磨きが苦手な子に!口に入れるだけの歯磨きジェル(ゼリー)
◆歯磨きケアができる!デンタルケア用のおやつ
◆人差し指に巻いて歯を拭うだけ らくらく歯磨きシート
本日も、与えるだけでデンタルケアができるというおやつを発見しましたので、実際に与えてみることにしました。
それは、キャティーマンさんから販売されている「猫ちゃんホワイデント(手からあげるふれあい歯磨き)」です。
この猫ちゃんホワイデントの原材料の解説、おすすめできる点やメリット、実際にうちの猫に与えてみた感想や感触、おすすめの与え方についてお話していきたいと思います^^
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猫のデンタルケアができる!猫ちゃんホワイデントとは
キャティーマンさんから販売されている、猫ちゃんホワイデントという名前のおやつです。
キャティーマンは、ドギーマンの猫バージョンの商品を展開しています。
「手からあげるふれあい歯磨き」というキャッチコピーのようです。
その名の通り、手からおやつとして与えながら、楽においしく猫のデンタルケア(歯磨き)ができるというありがたいアイテムです。
外装のパッケージはこんな感じ。
表↓
裏↓
詳しく中身を見ていきましょう。
中にはこういうスティックが数本入っています。
白いスティックですが、周りが牛皮でコーティングされています。
この牛皮の繊維が歯に絡みついて、歯についた歯垢も一緒に取り除いてくれる、という仕組みです。
長さはだいたい9㎝ほど、直径3.5㎝ほどの丸いスティックですね。
ガチガチに固いというよりは、少し弾力があるので、スティックはしなります。
ちなみに、固さは2種類あって、ソフトタイプとストロングタイプがあります。
うちは、ストロングタイプを与えました。
噛む力によって、強度を選んであげるとよいでしょう。
固さもしっかりしているので、噛み癖のある子や、歯の生えかわりで歯がかゆい子、噛むことが好きな子にももってこいのおやつで、ストレス発散の効果も見込めそうです。
うちのうずらちゃんは、噛みたい欲があるため、こうした固いおやつは重宝します。
どうも歯の生えかわりで噛みたい欲が倍増していたようです。最近はほとんど噛むことはありません。
ストロングタイプの場合、味の展開は2種類あり、ツナ味とチキン味。
ソフトタイプの場合は、白身魚入りとカツオ入りの2種類です。
ちなみにお値段は、売っている場所によってまちまちですが、だいたい1袋あたり150円~170円ほどでお手頃価格です。
猫ちゃんホワイデントのメリット・おすすめの点
猫ちゃんホワイデントのおすすめできる点や、メリットについてお話します。
- かみかみしながら手軽に歯磨きできる
- 安心の国産
- 歯周の健康維持のために必要な成分が配合されている(グロビゲン&ピロリン酸ナトリウム)
- 愛猫と触れ合いながら(コミュニケーションをとりながら)与えることができる
- 噛み応えが抜群で、ストレス解消につながる
一番の利点は、おやつを与えるだけで歯磨きができる、という点ですね。
なかなか歯磨きをさせてくれずに嫌がる猫ちゃんもいますから、自ら喜んで食べてくれながらデンタルケアできるのはかなりありがたいです。
おやつには、歯の健康維持に大切は成分が配合されていることもさながら、主原料が牛皮、ターキーすじ肉なので、おいしさも保証されていますね。
また、これもこのおやつの特徴であり、いい点なのですが、歯磨きガムを丸のみしてしまう子も、これなら飲み込まずにしっかり歯垢をからめとることができます。
他にも歯磨き用のおやつっていくつか売られているんですが、フードタイプだったり、小さいガムのような形状のものが多いんですよね。
日ごろからフードを噛んで食べる子は問題ないのですが、フードを飲み込んだり、噛むくせのない子、食いしん坊の子の場合、しっかりカミカミする前に、飲み込んじゃうんですよねぇ(笑)
噛むことでケアができるように作られているのに、まったく仕事を為さぬままに胃に直行してしまう、というわけです(笑)
うちのまりもちゃんは、フードを丸のみにしがちなところがあるので、このおやつは適任でした。笑
ですので、同じように丸のみに悩んでいた飼い主さんにはぴったりなおやつかと思います。
猫ちゃんホワイデントの原材料や成分は?
次は、猫ちゃんホワイデントの具体的な成分・原材料について詳しく調べてみました。
猫ちゃんホワイデントの成分は以下の通りです。
粗タンパク質:32.0%以上
粗脂肪 :1.0%以上
粗繊維 :2.0%以下
粗灰分 :5.0%以下
水分 :28.0%以下
カロリーは、100gあたり310kcalです。
1本あたり4gだったので、13kcal程度という感じでしょうか。
ちなみに、ちゅーるの場合は、1本あたり7kcalです。
そして、猫ちゃんホワイデントに含まれる原材料は下記の通りです。
牛皮、ターキーすじ肉
米粉、でん粉類
卵黄粉末(グロビゲン)
グリセリン
増粘安定剤(加工でん粉、グァーガム)
酸化防止剤(亜硫酸塩、エリソルビン酸ナトリウム)
膨張剤、保存料(ソルビン酸カリウム)
香料、ピロリン酸ナトリウム、着色料(酸化チタン)
1つ1つ、聞いたことのない原材料について、効能や安全性について調べてみましたので、確認してみましょう。
牛皮
牛皮は、歯磨き用(デンタルケア)おやつにもよく使用されている原料です。
猫用のおやつだけではなく、ワンちゃん用のガムにも使用されている、というとイメージしやすいでしょうか。
米粉、でん粉類
デンプン類とは、炭水化物に分類されるでんぷんを主成分とする原材料。
体内で分解されると糖になるのですが、ペットフードでは、形を整えるためにも必要とされるようです。
卵黄粉末(グロビゲン)
卵黄を粉末化したもので、歯周病菌の酵素にくっついて無毒化してくれる成分です。
ニワトリは、体内で歯周病菌の酵素に対する抗体を作るそうで、それが卵の中にうつります。
その卵黄を粉末化したものが、グロビゲンです。
ちなみに、このグロビゲンを歯周病の猫に与えたところ、8週間後にその数値が改善されたという結果があり、歯周病に有効ない成分だと証明されたそうです。
参照:プロフェッショナル・バランスブランドサイトさんより
グリセリン
グリセリンは、乳化剤や保存料、甘味料の役割をする食品添加物です。
人間のお菓子などにも使用されており、マーガリンにも含まれています。
増粘安定剤(加工でんぷん、グァーガム)
増粘安定剤という名のごとく、粘り気を出したり、でんぷん質の劣化を防いだりするものです。
人間の食べ物ですと、お餅や、麺類、お菓子に使用されています。
グァーガムは、マメ科のグァーという植物の種子の胚乳部から得られる水に溶ける多糖類です。
液体に粘りやとろみを与えたり、水分を保ったりと様々な働きをする自然由来の成分です。
酸化防止剤(亜硫酸塩、エリソルビン酸ナトリウム)
おやつが酸化しないようにするために含まれている物質です。
酸化防止剤ときくと、食品添加物!!って感じがしますが、一切酸化防止剤が入っていないものだと、食べ物がすぐに傷んでしまうため、早急に食べきる必要があります。
酸化したフードやおやつを食べてしまう方が、害に繋がってしまいます。
それを防ぐために使用されている物質です。
亜硫酸塩は、ワインなどにも含まれているもので、エリソルビン酸ナトリウムは、食肉によく使われている添加物です。
保存料(ソルビン酸カリウム)
ソルビン酸カリウムは、カビや細菌の発生を抑える効果がある物質です。防腐剤ですね。
カビを体内に入れてしまうのは危険ですので、そういったことを防ぐために含まれている添加物です。
ピロリン酸ナトリウム
これは、歯の表面の汚れを浮き上がらせる効果のある成分で、人間の歯磨き粉にも配合されています。
着色料(酸化チタン)
酸化チタンは、物質を白色に着色する着色料です。
さて、含まれている原料を一通り調べてみましたが、いずれの添加物も、経口摂取の場合は毒性は非常に低く、何らかの病気の発症や体内の組織の変調は一切見られないという実験結果もあるようですので、問題なく与えられるかと思います。
猫ちゃんホワイデントの与え方やコツ・気を付けるべき点
猫ちゃんホワイデントのおすすめの与え方やコツ、それから実際にあげてみて気付いた、気を付けるべき点についてご紹介します。
猫ちゃんホワイデントのおすすめの与え方・コツ
おすすめの与え方は、おやつを手に持って、定期的に右、左、前歯と移動させながら食べさせる方法です。
まんべんなく噛ませて、色々な場所の歯を綺麗にさせるためです。
しかし、おやつなら奥歯でカミカミしてくれれば、簡単にお掃除することが可能なのです・・・!
ほんと、ありがたいアイテムですよね・・・
噛んでいる時間が長ければ長いほど、歯垢を除去しやすくなるので、可能な限りカジカジさせてやりましょう。
ちなみに、1日に与えてよい給与量は、下記の通りです。
あくまで猫の健康状態や、体重を考慮した上での目安量ですので、様子を見ながら与えてくださいね。
- 幼猫…1~2本
- 成猫…2~4本
猫にホワイデントを与える際の注意点
注意点としては、2か月未満の幼猫には、与えないようにとのことです。
1日1~数回に分けて、与えましょう。
また、ストロングは質感が固めなので、歯が悪い子や、幼猫には、ソフトタイプを与えるとよいでしょう。
また、飼い主さんは手を噛まれないようにし、うまく飲み込めない子の場合は、大きさを予め小さくちぎって、のどに詰まらせないようにしましょう。
あまりスティックを短く持つと、噛まれてしまう可能性があるので、なるべくスティックを長めにもち、猫の口との間隔(ディスタンス)をもうけましょう。
猫ちゃんホワイデントを与えて簡単に歯磨きをしよう!
最後にうちの猫に、実際に猫ちゃんホワイデントを与えた際の写真と動画をシェアします。
動画はInstagram投稿の9枚目にあるので、スワイプしてご覧ください^^
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8カ月のオス猫、うずらちゃんにあげてみました。
必死でカジカジしていましたよ。かわいいw
5歳オスのまりもちゃんも、おいしそうに必死にカジカジしています。
味もおいしいのか、しっかり味わって最後まで食べてくれました。
おやつで簡単に歯磨き(デンタルケア)ができるなんて画期的ですので、猫ちゃんの歯磨きでお困りの方にはおすすめできる商品かと思います。
他にも猫ちゃん用のデンタルケアおやつがあるよ
他にも、食べることで歯磨きができちゃう「歯磨きロープ」というおやつがありまして、こちらも以前実食したことがあるので、是非併せてご覧ください♪
このアニモンダのミルキース クランキー ビッツも、食べることでデンタルケアができたり、毛玉ケアができたりするおやつです。
なかなか美味なようで、グルメなうちの猫・るんちゃんも大好物の逸品です。
比較的簡単に歯磨きができるグッズや、歯磨きの方法も紹介していますよ。
うちの実体験を踏まえて記事にしたので、困っている方は参考にしてみてくださいね。