つい先日、こたつでぬくぬくしている飼い主の膝の上でうちの猫(うずら♂)が寝てまして。
寝てたのはぼくだよん♪
その時にふと足を見てみたら・・・なんと脚にぽっかりハゲが!!!w
んん?!こんなの前からあったっけ?!
そう思いながらじっくり観察してみると、なんと片側だけではなく、両足ともにはげているではありませんか。
ええええええ!?!?もしかして病気!?!
と心配になって慌てふためいた、当時の経験談を交えてこのはげの原因についてお話したいと思います。
足の「ハゲ」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「病気」の可能性でした。
もちろん予想通り、罹患すると猫の毛がハゲてしまう病気が存在しています。
いわゆる「皮膚病」です。
皮膚病の主な原因としては、
- ノミ・ダニ(ツメダニ症、疥癬、ニキビダニ症など)
- アレルギー(花粉や食物アレルギーなど)
- カビ(真菌症)
- ストレス(心因性)
が挙げられます。
これらに感染すると、ハゲの症状の他に、皮膚に湿疹や炎症ができたり、フケやかゆみ・痛みなどを伴います。
その他、ホルモン疾患や発育不全、ストレスによって禿げることもあります。
例えば、同居猫が増えたとか、引っ越しをした、家族が増えた等の環境の変化によってストレスを感じることで、グルーミングが過剰になり、ハゲにつながることがあります。
猫が自分の体をペロペロと舐めて、毛づくろいすることです。
猫はこのグルーミングをすることで、自分の体を清潔に保つことができます。
なので、このグルーミングさえ問題なく出来ていれば、猫は体臭もなくお風呂に入れる必要がないと言われています。
このように、本来のグルーミングは猫にとって重要で、必要不可欠なものなのですが、過剰になってしまうと悪影響を及ぼすことになるのです。
というのも、猫の舌には糸状乳頭(しじょうにゅうとう)というザラザラとした突起があります。
これが皮膚に適度な刺激を与えることで血流を良くして健康を維持したり、汚れや毛を絡めとったりすることができるんです。(適度なグルーミングで皮膚病を防ぐことができる)
しかし、激しく執拗にグルーミングをすることで、この刺激が強くなってしまい、毛が禿げてしまったり、皮膚に炎症を起こすきっかけになってしまうことにつながるのです。
また、その逆に「皮膚炎のかゆみのせいで過剰に皮膚を舐め、ハゲる」というパターンもあります。
というわけで、うちの猫の場合もまずはこの「皮膚病」を疑いました。
真菌症(カビ)による皮膚病の場合は、同居猫や人間にもうつる場合もあるそうなので、ルーンちゃんのことも考えるとかなり心配になりまして。
病気の場合は早急に処置が必要でござあますわよ
うずらのハゲの状態は下記のような状態でした。
- 毛が抜け落ちている部分は直径5㎜ほど
- その他の箇所にハゲが見られなかったこと
- 一定の範囲以上にハゲが広がっていない・広がらなかったこと
- ハゲの患部が膿んでおらず、かさぶたのようになっている
- 両足とも(かかと部分)同じ箇所が左右対称に禿げている(!)
冒頭にも載せた、はげている部分の写真↓
ほらね?両方ともに同じ位置禿げてますでしょ?ちょうどかかとあたり。
この、「両足共に同じ箇所がハゲている」という点に妙にひっかかりまして、いろいろ調べてみて、獣医さんにも相談してみたところ…
「座りぐせや歩き癖によるハゲ」でした。笑
そんなことありえるのかしら。わたくしにはなくってよ。
猫ちゃんは座るとき、足を折りたたんでお座りすると思います。
こんな感じ↓
その際、下の画像の〇の部分(足の曲がっているところ)が地面につきますよね。
人間でいういわゆる「かかと」部分です。
うずらが禿げているのは、両足のこの部分だということが発覚しました。
猫は普段、上の写真のように、つま先立ちで歩いているような状態です。
しかし、お座りする際は、後ろのかかとに体重をかけて座ることになります。
このように体重がかかることによって、かかと部分が摩擦を起こしてタコになったり、毛がすり切れたりして禿げてしまう子もいるんだそうです。
もともと、かかとの毛は他の部位に比べると薄いため、他の部分より簡単にハゲてしまい、かつ目立ちやすいんだそう。
もしも、猫のかかと部分、しかも左右対称に小さいハゲがある場合は、これらが原因のハゲの可能性もあるので、ハゲの箇所をじっくり観察してみてあげてください。
調べてみると同じような猫ちゃんがネットにもちらほらいて、安心しました…
もちろん、全部の猫ちゃんがかかとにハゲがあるわけではありません。
では、いったいどういう子がこうしたはげやすいのでしょうか?
一概には言えませんが、可能性が高いのは以下の場合です。
- 体重が重い猫ちゃん
- 年齢を重ねている猫ちゃん
- かかとや体の毛の色が濃い猫ちゃん(目立ちやすい)
- フローリングを敷いているおうちの猫ちゃん
肥満ぎみの体重の重い猫ちゃんの場合は、標準体型の猫ちゃんと比べて座る際にかかと部分に負担がかかってしまうことは想像しやすいかと思います。
そのため、こうした猫ちゃんは他の猫ちゃんと比べると、かかと部分で摩擦が起きやすくなり、毛が擦り切れやすくなったりタコになったりするんだそうです。
それから、猫ちゃんは通常かかとを上げて歩きますが、加齢とともに筋力が低下し、かかとを上げて歩けなくなることで摩擦を起こし、禿げることもあるんだとか。
あとは、床の材質として、フローリングの場合は毛が擦り切れやすくなるそうです。
かかとの毛の色が濃い猫ちゃんに関しては、体質ではげやすいというわけではなく、色が濃いために毛の薄さが目立ちやすく、ハゲと発覚することが比較的多い、という意味です。
うちも足部分の色の毛が濃く、目立ちやすくなっています。
ちょっと白っぽい点が足の中央部分に見えますよね。これが禿げです。
病気以外でも、上記のような原因によって発生するハゲがある、ということはわかりましたが、その他に次のような理由もあります。
- 首輪の擦れ
- 低温やけど
- 怪我
首輪のサイズや素材によっては、毛が擦れて禿げてしまったり、痒みが発生して掻いて禿げてしまったりすることがあります。
あとは、床暖房やホットカーペットにしているおうちの猫ちゃんも要注意です。
床暖房やホットカーペットの場合は、これらの上に猫ちゃんが滞在している時間が長くなると、低温やけどを起こしてしまい、その箇所が赤く禿げてしまうことがあるんだそうです。
あとは、単純に怪我の場合も、その部分がかさぶたになり、治って毛が生えてくるまでは、当面の間ハゲの状態になります。
うちのうずらの場合、この「怪我」と「座り癖」の両方の原因から禿げたと思われます。
先ほど、うちの猫のハゲの箇所の特徴をあげた際に「ハゲの患部が膿んでおらず、かさぶたのようになっている」と記載しました。
摩擦やタコによるハゲの場合、血が出たりかさぶたになったり、というのはほとんどないそうなのですが、うちの猫の場合は、「座っている場所のせい」で怪我のようになったと考えられます。
というのも、うちにはこんな爪とぎを置いておりまして。
ルンちゃんが猫ベッドからチラリしてますね。笑
綿の紐でできた爪とぎなんですが、うずらはよくこの爪とぎの上にまあまあの速度で走ってきてスライディングして飛び乗るんです。
(本来の使い方と全然違うw)
こんな風に良く座っています。硬くてザラザラで座り心地良くなさそうですが…笑
こんな感じで外を眺めてみたり。(ガラスに反射してる顔かわいい。オヤバカ)
きっと、そのすべりこみの時の摩擦で傷になっているのだ…と。腑に落ちました。笑
しかし、すごい格好で座ってるなw
ちなみに、前足にも同じようなハゲがありました。ちょうど肘のあたり。
前足の折り曲がるあたりの外側が禿げています。
ちょっとわかりづらいですが、丸を付けた箇所。こちらも左右対称です。
どうやら、ひじもかかと同様、香箱座りをした際に地面に接地して負担がかかる箇所になるので、タコになったり禿げてしまったりすることがあるんだそう。
こんな感じで肘の外側が接地してますよね。
この前足の肘のハゲを見つけた当初は、左右ともにはげていると知らなかったので、るんちゃんと喧嘩になって、引っかかれて毛が抜け落ちたのかな?と思っていました。
しかし、一向に生えそろわないことに違和感を感じ、今回の件があってよーーく観察してみたら、なんと逆側の前足の同じ部分にハゲが。笑
ほんと、とんだ冤罪でございますわね!
というわけで、かかとだけではなく、肘もはげる可能性があります。
うちの子の肘のハゲにはかさぶたはありませんでした。
よって、やはりかかとのかさぶたは座り癖の他に、スライディングの擦り傷でもあるなと確信しました。
歩き癖や座り癖によるハゲの場合、ハゲの部分に炎症などがなければ特に放っておいても問題はないようです。
しかし、こうしたハゲを極力予防したい場合や、低温やけど等によるハゲが起きないようにするための対処法としては、
- 猫がよく座る場所に座布団などの敷物を敷いて負担を小さくしてあげる
- ホットカーペットや床暖房、湯たんぽの上にじかに座らせるのではなく、カバーやカーペットを敷く
こうすることで、極力摩擦や床ずれ、低温やけどが起きにくい環境にしてあげるとよいでしょう。
うちも一応、カーペットやジョイントマットは敷いてるんですが…もう一度環境を見直してあげるのがよさそう…
ということで、今のカーペットよりも厚みのある、低反発マットレスを購入いたしました!(こちら↓)
ラグ もっちり 低反発 ウレタン 185×185 防ダニ 滑り止め付
このレビューはまた、後日アップできたら、と思います。
以下のような症状が見られる場合は、病気である可能性が考えられるため、病院で診てもらうことをおすすめします。
- 湿疹、赤み
- 炎症や潰瘍、膿疱
- 痂皮
- べたつき
- フケ
- 匂い
- 禿げている箇所を噛んだり、舐めたり、強く痒がる態度をとっている
早期に適切な対処をしてもらいましょう。
下記のサイトの症状別フローチャートを参考にしてみるのもよさそうです。
ここまでの情報をまとめてみます。
- ハゲの原因は皮膚病だけではなく、座り癖・歩き癖による摩擦やタコ、低温やけど、怪我の可能性もある
- 猫の年齢や体重によって、かかとにタコやハゲができることがある
- 床がフローリングの場合も毛が擦り切れやすい
- 低温やけどや摩擦を防ぐためにカバーやカーペット、座布団等を置き負担を軽減させるべし
- ハゲの部分に炎症や湿疹、フケが見られる場合や猫が痒がる場合は皮膚病の可能性も
- 気になる様子が見られたらすぐに病院へ行くべし
私もハゲを見つけた当初、かなり焦り、心配になりました。
ですので、うちの子と同様に、かかとや肘のハゲに気がつき「病気なのでは?!」と心配してネットで検索された方の参考になれれば幸いと思い、この経験を記事としてアップすることにしました。
ただ、少しでも違和感を感じたときは、すぐに病院に連れていってあげてくださいね。
是非同じお悩みを抱えている猫の飼い主さんのお役に立てれば幸いです♪
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